今、歯科保健医療は変わる

by together!!編集部 日歯の活動 2017年6月21日

超高齢社会と歯科保健医療の充実―日本歯科医師会は会員とともに前進します―

日本国は今、世界の国々もかつて経験したことのない未知の領域に向かって突き進んでいます。それは急速な少子化と高齢化が同時に進行しているという事態であり、日本国の人口の減少と高齢者の急速な増加という、国家にとって極めて厳しい現実を前に、未来の国家像をどのように描くのかという重大な課題を抱えています。平均寿命と健康寿命の落差は、多くの高齢者が、最期の人生を何らかの障害や疾病を持って過ごす、さらにはその数が多いほどまたその程度が悪化するほど、家族や社会の負担は重くなるといった課題を抱えます。

社会は歯科の出番を待っています。「口から食べる」ということは、人間が生きていくための栄養確保のみならず、他者とつながり社会とつながる大切な道なのであり、我々歯科医はそれを支えるために存在し、それが我々の使命であると考えます。

“健康長寿社会”の創造へ

 

日本は超高齢社会を迎え、2013年の日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳であり、初めて男性が80歳を超えるなど、伸びの一途を示しています。

一方、健康寿命はどうでしょうか。2013年の健康寿命は男性71.19歳、女性74.21歳で、平均寿命との差は男性9.02年、女性12.40年となっています。

日本歯科医師会は、「歯科医療で健康寿命の延伸に寄与する」ために、8020達成者5割以上の社会である「健康長寿社会」の創造を目指しています。

“診療所完結型”から“地域完結型”への転換

「健康長寿社会」を具現化するために求められる歯科医療とはどのようなものでしょうか。

それは、従来のう蝕治療、補綴治療等の歯の形態回復だけでなく、摂食・嚥下に係る口腔機能回復も担うべく「、治す医療」から「治し支える医療」に、「診療所完結型」から「地域完結型」にパラダイムシフトを図ることです。

具体的には、歯科診療所から在宅歯科医療、看取りまでの過程で、病院内外を含めた多職種連携に基づき、死亡と要介護状態の原因である生活習慣病の予防・重症化防止を図り、歯の喪失防止・口腔機能の保持・回復に努めることで自立期間を長くし、健康寿命の延伸に寄与するのです。

(日本歯科医師会:together!!1.2015年3月発行.より)

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