国民は歯科をどう捉えているか


日本歯科医師会は平成27年2月に読売新聞全国版朝刊に、同3月に毎日新聞全国版朝刊に各2回にわたり広告を掲載しました。新聞社からの紙面反響調査によりますと、歯科・歯科医師会に対する読者の声が賛否双方寄せられました(全312件)。「社会が、国民がどのように歯科・歯科医師会を捉えているのか」の参考となるよう、読者の声を抜粋して示します。


1回目に対する読者の声(原文のまま記載)

元気な老後は歯と共にやってくる
1回目「元気な老後は歯と共にやってくる」
  • 歯の健康なくして明るい老後は考えられん……咀嚼することはまさにそのための『はじめの一歩』であると言える。ただ歯医者業界の問題点についても多少指摘したい。そもそも歯医者とは、歯の病気を治すための存在理由あっての我々の必要性であると言える。しかし彼らもちと『儲け主義』に走ってはいないだろうか?ちょっと虫歯があっただけで『すぐ削りたがる』『すぐ抜きたがる』。もう一度言う。歯医者は歯を抜くのが仕事ではないのであって歯を治すのが仕事なのだよッ!!!!!!(男性40代)
   
  • 私自身、歯医者へは3ケ月に一度の頻度で、検診に行っております。細部にまで、きちんとチェックしてくださるので、大変助かります。祖父が入れ歯で、祖母は健康な歯でした。祖父はやはり自分の歯でごはんを食べなければいけないと、つくづく申しておりました。歯が痛くなってからでは遅いので、皆に検診をお勧めしたいです (女性40代)
   
  • 歯科医師会が真に国民の歯の健康を考えているならば、予防に力を注ぐべきだと考える。小学校で毎月検診を実施するぐらい、政府と本気で話し合いをもってほしい。 (男性60代)
 
  • 歯の大切さは、高齢になるほど実感します。良い歯医者に出会えるかに老後の歯の状態がかかっていると言えます。その意味からも歯科の全体のレベルアップが国民の幸せでもあります。又、歯科医師会が公益社団法人になっていることをこの広告で知りました。世界会議の成功をいのっています。その成果を国民に知らせて頂ければ幸いです。 (女性60代)

2回目に対する読者の声(原文のまま記載)

あなたの“かかりつけ歯科医”は歯科医師会の会員ですか?
2回目「あなたの“かかりつけ歯科医”は歯科医師会の会員ですか?」
  • 歯科医師の全員が、会員ではないのでしょうか? (男性30代)
   
  • 歯科医師会に登録していない歯科医師がいることにびっくりしたし、自分の通っている病院はちゃんと入っているか確かめたくなった。 (女性30代)
   
  • 以前通っていた歯医者で、症状を説明したら、『そんなところが痛くなるわけがない!』と怒鳴られました。『勝手に診断するな!』とも暴言を吐く歯医者がいました。二度とそこにはいきませんが、まだ経営しているので、ツイッターか何かに投稿してやろうかと思って います。他の患者さんが同じような目にあるとかわいそうなので。ドラゴンボールが大好きなオタクの歯医者ですが、あのようなヤブ歯医者は、日本歯科医師会の会員ではなかったのでしょうね。もっと日本歯科医師会の宣伝をお願いします。(男性40代)
 
  • 歯科医師会に入っていない歯科医がいるということ自体がよくわからなかった。私自身は3か月に一度歯科医に行っているので、痛くなる前に歯医者に行こうというメッセージの意味がよくわかりました。また、私は親の歯の治療を通じて、訪問診療する歯科医がいるということを知ったので、この広告でも扱いが小さいため、在宅歯科診療についてもっと広く知らせてほしいです。 (女性50代)

考察

今回の意見広告の狙いは二つありました。

一つ目は、健康寿命に歯の健康が関わることを“視覚に訴え、啓発機能を働かせる”ことでした。国民目線では、歯科の進むべき道が「予防としての定期健診」の実行に集約されたように思えます。今後の歯科保健医療政策の立案の一助となったと思います。

二つ目は、“歯科医師会会員は国民のかかりつけ歯科医”であることを強調するものでした。国民にとっては日頃受診している歯科医が日本歯科医師会会員であるか否かは関係なく、良心的であれば良いのですが、ここでは歯科医師会会員であることで患者サービスに何か付加価値をつけられないかを考える機会になったと思います。

 

(日本歯科医師会:together!!2.2015年8月発行.より)

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